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Channel: 【Real.アジング~真実へ~】第5章
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海猿的アジング考察vol.78【シマノ・カケガミ総評】

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どうも!!

 

最近の記事をご覧になった方は承知していると思うのだが、初めて当ブログを閲覧される方も多いと思うので、最初から説明したいと思う。

 

2020年8月の記事(初めての方は↓コチラをご覧ください!!)

 

 

から1年半が過ぎ、ようやく釣具屋の店頭に並ぶようになった【シマノ・カケガミ】

 

 

開発に携わった方の理論に疑問がを持ちながらも、『もしかしたら・・・』

という期待感が自分の中にあったのも事実である。

 

その期待感というモノは【釣果が上がるから嬉しい!】とか、そんな安っぽいものではなく、これまで約15年近くアジングという釣りに没頭し、相当数の数(軽~く1万匹オーバー)を釣ってきた。

 

しかも、凝り性な性格であるが故、ロッドは勿論のことライン~JHやワームに至るまでタックルには拘りを持ちながら色々な事を検証し、またタックル以外の時期的な釣り方、アプローチ等々、誰よりも考えてそして真剣にアジングに取り組んできた自負がある。(まぁ楽しいから(笑))

 

そう、アジングに関しては相当の自信を持っているのである(笑)

だから【釣果が上がる】というような安い期待感では無く、これまでの海猿理論が覆るのか?

そう!『もしかしたら俺理論は間違っていたか??』という期待感である。

 

そうなると益々アジングが楽しくなるではないか!!

 

この【カケガミ】という製品を見ての第一印象は上にある過去記事に書いた通り、

『大手シマノが今更アシストフック的な・・・・』

というのが本音。

 

そもそも、フックが2本とか口以外の場所、目玉やエラなんかに掛けて釣れてもこれっぽちも楽しくないという考えであったし、

【通常のJHでほとんどのアジは釣れる】

【アシストフックなんか使わなくても十分釣れる】

 

そう!自分の膨大なアジング経験から、この様な製品で【アジの釣果は上がることは無い】という風に考えていた。

 

ただ、勘違いしてほしくないのは、このフック2本のシステムや口以外の場所に掛かる事が楽しいと思うアングラーも居れば、楽しくないと感じるアングラーも居る訳であり、その部分に関して否定的に考えている訳ではないので承知してもらいたい。

 

という事でこの製品を知った時に好き嫌いは抜きにして実質的な釣果について質問をぶつけてみたわけである。

 

そして開発に携わっている方の返信で

【釣果は20%程度上がる】

との回答を頂いた。

 

ほほぅ・・・

『釣果が20%UPしたらある意味面白い!』

『また1からアジングやり直し!』

 

 

はい、こんな感じで今年に入り【カケガミ検証】をスタート。

 

前回まで、カケガミ・通常のジグヘッド(以下JH)共に85バイト、計170バイトを得た。

そして1月19日残りの15バイトづつ、計30バイト、共に100バイト、計200バイトの検証が終わった。

 

費やした日数4日、時間は移動含めると約35時間である。

 

100バイトを得た時の結果がこちら!!

 

カケガミ

バイト       100回 

フッキング(率)  39回   39%

バラシ(率)    13回  33.3%

キャッチ(率)   26匹  26%  

 

通常のJH

バイト      100回

フッキング(率) 82回   82%

バラシ(率)    5回   6.09%

キャッチ(率)   77匹  77%

 

いや~・・・・

掛からないよカケガミ・・・

釣りあげるまで2本のフックが掛かっていたのは26匹中、2匹のみ。

 

釣果が20%UP!!どころか30%以上のDown!・・・・・・

 

さてさて本題に移ろう

 

これから書く事はこの検証結果と過去の自分の実績、経験に基づいた私の見解であるのでご了承下さい。

 

先ずは

フッキングについて

検証で釣れたアジは18㎝~35㎝

サイズによるフッキング率の差は無いと感じた。

フッキング率に作用する大きな要素として

フックポイントに常にテンションがかかっているか?否か?

これが大きく作用すると考えられる。したがってカケガミでフッキングしやすい状況として・・・

① リトリーブやトゥイッチ最中でのバイト

② アジが移動(動きながら)しながらの捕食

この様な状況下ではフッキング率は差ほど下がらないかも。

 

海猿の見解

◎アジングのメインである食わせアクションのテンションフォール中のバイト等では遊動式のフックはフックポイントに力がかかりにくく結果的にフッキング率は上がらない。

 

◎フックの位置がヘッドから離れすぎている。アジは基本的に他の青物と同じように進行方向の頭にバイトしてくる事が多い。

 

 

バラシについて

これもサイズによるバラシ率の差は差ほど感じなかったが、20㎝前後の個体のほうが結果的に多くバレた感じである。

口の中でのフッキングは1割程度となった。

釣りあげるまで2本のフックが掛かっていたのは26匹中、2匹のみ。

 

海猿の見解

◎バラシ率に関しては検証を始める前から【必ずバラシ率は上がる】と豪語していた通りである。

その原因は前述した通り、口の外側へのフッキングが多く、皮1枚とか軽く掬って掛かっていることが多い為、バラシが激増したと考える。

 

 

【総評】

広島、山口エリアでのスタンダードなアジング、シャローエリアではない水深のあるポイントでテンションフォール等の比較的ラインテンションの弱い状態でバイトを得るアジングにおいては通常のJHに比べ、カケガミの釣果は劣る。ただし、その様な状況でもひったくる様なバイトが頻繁におこる状況ではそれなりにフッキングする。

 

以上、【シマノ・カケガミ検証】は終わり。

 

もしかしたら、フッキング率は上がるかも、ただしバラシ率が激増するので結果的に釣果は上がらないだろうという考えだったが、フッキング率も大幅に下がるといった結果である。

 

ただし、今回の検証は時期、場所、釣り方が限定的(1年中色んな地域でやっていない)な為、『カケガミは掛からない!』と断定するわけではない。

 

もしかすると、これを読んでいるアングラーのホームポイントであればこの【カケガミ】が有効になる事があるかも!!

 

『普通のジグヘッドよりもカケガミのほうが釣れた!!』

そういう方が居られましたらご一報頂けるとありがたいです。

 

 

 

読者アングラーさんに伝えたい事

◎真に使えるモノを見極める【眼】を持つにはたかだか数回の結果で決めつけてはならないという事。

◎どんなメーカーも真に使えるモノばかりを売っているわけではない。

 

人間が作るモノだからね。

 

 

 

検証最終日の釣果(1月19日)

 

 

おまけ

 

1月21日 高宮フィッシング (管釣り)


 

 

では!ごきげんよう!!!


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